なぜアトピーになるの?【アトピー発症のメカニズム】

アトピー肌荒れ治療において「体質改善」という言葉がよく出てきますよね。

ここでは体質改善のことを掘り下げてみたいと思います。

多くの情報に振り回されなくなり、あなたに最適な改善策が見つかるようになればと心から願っています。

 

先天的体質と後天的体質

先天的体質はDNAによって決められているものでこれを変化させることはできません。

人はある性質を持って生まれてきます。これは誰にも変えることはできません。

後天的体質は生活習慣によって獲得されるもので生活の仕方によって変わります。

体質とは体の質であることから、体を構成しているものが質を決めます。

体を構成しているものは、血、水、筋肉、骨、内蔵、皮膚などです。

そしてこれら全ては食べ物からできていますから、何を食べたかが体質に極めて重大な影響を与えます。

「食べ物」

「細胞」

「体質」

食べ物は自分の体をつくっていて、さらにその質を決めているわけです。後天的体質とは、つまり食べ物によって獲得される体質です。

 

江戸時代に手相や人相を見る観相家という職業がありました。なかでも有名なのは水野南北という方です。

彼は手相や人相で人を観察し続けてきたのですが、どうも手相や人相のとおりにならない事例があることに気づきました。

観相術に傾倒していた彼は不思議で仕方がない。結局行き着いたのは「食」だったのです。

「人の運は食にあり」との名言を残しました。手相も人相も非科学的なものかもしれませんが、食が運命を変えるのは確かに頷けます。

 

アトピーが出てくる条件とは?

アトピー肌荒れを発症する方は先天的な性質があります。遺伝的に「ある条件が満たされたとき」アトピーを発症してしまいます。

ポイントは「ある条件が満たされたとき」です。

無条件になんでもかんでもアトピー肌荒れが出てくるというわけではないのです。

もちろん、体質的に非常に出やすい方、出やすい方、出るけれど軽微で済む方、ほとんど出ない方、などグラデーションを形成しています。

先天的にアトピーの因子や肌荒れの因子があるからといって、アトピー肌荒れが出るわけではありません。後天的な条件を加味してはじめてアトピーが発症します。

 

では、アトピーで生まれてしまう赤ちゃんはどうなのかという質問をいただきますが、母親の生活習慣の影響を全て受けているので、これも後天的となります。

お母さんが食べた食べ物は血になり10ヶ月以上も栄養としてお腹の中の赤ちゃんに供給されます。生まれた後はその血が母乳になります。

食べたものは影響しています。

先天的体質+後天的体質でアトピー肌荒れが発症するかどうかが決まります。

一方で、乱れた食生活をしている人でもアトピー肌荒れが出ない方もいますね。

それは先天的体質としてアトピー肌荒れの要素を持っていなかったと考えられます。

その場合、無理をした分は他の弱点に出てきます。

個人差はあれども、無理は続かないのでどこかで必ず不調が出てきます。

残念ですが、先天的体質を変えることはできません。

しかし、後天的体質は今までの生活習慣と食生活を見直すことで変えていくことが可能なのです。

これまで多くのアトピー患者さんが治っていく様子を見てきましたし、私自身もアトピーと縁のない暮らしを何年も送っています。

 

細胞は常に生まれ変わっている

私達の細胞の数は60兆個と言われており、血・水に関する細胞は3〜4ヶ月程度で生まれ変わります。
この数字、ピンと来ないかも知れませんね。

では、一分間にどれくらいの細胞が生まれ変わるかご存知でしょうか。

人間の細胞は一日でなんと3000億個死ぬといわれています。

ということは一時間で、125億個。一分間で、約2億1千万個。

ということは、驚くべきことに一秒間で約350万個!の細胞が死んでいるのです。

そしてそれと同じ数だけの細胞が生まれているわけです。

今こうしている間にも、細胞は死んでは生まれ変わり、死んでは生まれ変わりしています。

そんなことを知ると自分の体がなんとなく、愛しく感じられませんか?

毎日毎日頑張ってくれているんですよね。

まずは、このことをよく覚えていていただきたいと思います。

ところで、人間には200以上の種類の細胞があります。

たとえば・・・

腸の内側の細胞
肌を作っている細胞
血液の細胞
骨の細胞
などなど

そして、それらには固有の寿命があります。

腸壁の細胞は24時間程度
肌は1ヶ月程度
赤血球は4ヶ月程度
骨は最長で10年程度

 

しかし、変わらない部分もあるにせよ、3ヶ月もすれば体の大部分の細胞は入れ替わるということになります。

アトピー肌荒れに関係のある細胞は肌と血液や免疫細胞が重要です。

これらは3〜4ヶ月で全て入れ替わると考えてよいと思います。完全に自炊を徹底した人で3〜4ヶ月で肌の状態がぐんぐん良くなってきたという人は少なくはないのです。

まずは、人の体はたくさんの細胞が、ひっきりなしに入れ替わることによって常に新しい状態に生まれ変わっていると理解しておいてください。

これはとても希望のある話ですよね。

 

体質を作っているのは食べ物

私たちの細胞を作っている物はなんでしょうか?

それは言うまでもなく「食べ物」と「水」です。

全ての細胞は、当たり前なのですが、「食べ物」と「水」から成り立っています。

食べ物はエネルギーを作り出してくれるもの、つまりカロリーとみなしてしまいがちですが、細胞を作り出す材料でもあります。

口から入るものだけで、細胞を作り出しているのです。

この細胞のクオリティは、いうまでもなく、「食べ物」と「水」のクオリティに関係があります。

もし、人の細胞が3ヶ月で大半が入れ替わるというのなら、皆さんがここ3ヶ月に食べたものが、皆さんの細胞を作っているのです。

形はすっかり変わってしまっていますが、皆さんは以前食べた食べ物そのものなのです。

体にとって不自然な食べ物を食べ続けたならば、質の悪い細胞が作られ、病気にかかりやすい体質になり、悪い症状が出てきます。

一方、体が喜ぶ食べ物を食べ続けたならば質の良い細胞が作られ、丈夫な体になり、悪い症状は出てこなくなります。

ここで言う悪い症状とはアトピーだけでなく、肌のしみ、くすみ、しわ、にきび、吹き出物、花粉症、鼻炎などのアレルギー、生理不順や子宮筋腫、子宮内膜症、不妊症、胃腸障害、便秘、下痢、ポリープ、貧血、などをいいます。

病気や不調を作り出している要因のひとつは、間違いなく「食べ物」が入りますね。

逆に言うと、「食べ物」を改めることによって「体を健康にすること」つまり「医」に通じます。

これを指して「医食同源」といいます。毎日毎日の食事が「医」なのです。だから自炊がとても重要になってくるのです。

 

アトピー肌荒れ発症のシミュレーション

 

体質は日々の食べ物からできていますので、日々の食べ物には特に注意する必要があります。

食べ物と体質ときっかけ(アレルゲン)の関係について図示してみます。

 

体質が形成されるパターン

○=体が喜ぶ食べ物(旬の食材(農薬や化学肥料を使わないもの)を中心としたバランスのとれた食事

●=体に負担のかかる食べ物(食品添加物・農薬・化学肥料・遺伝子組み換え食品・劣化した油、スナック菓子・ジャンクフード・加工食品etc…)

次にあげた様々なケースを一緒にみていきましょう。

【ケース1】

○○○○○○○○○● 日々の食事(3ヶ月で通算1割は、良くない食べ物の場合)

○ 良い体質

↓ ←←▲▲▲アレルゲン

○ 健康な肌

このケースは1割はあまり好ましくないもの食べてしまっているが、9割方節制を心がけて良い食事をしている場合です。

3ヶ月経つと一通り細胞が入れ替わり、過去3ヶ月の食生活が体質になると仮定します。3ヶ月がんばったので良い体質になりました。アレルゲンが結構きついですがなんとか持ちこたえられました。

 

【ケース2】

●●●●●●●●○○ 日々の食事(3ヶ月で通算8割は負担の大きい食べ物の場合)

● 良くない体質

↓←←←▲アレルゲン

● アトピー発症

このケースでは食事が悪かったため、良くない体質になってしまったケースです。

いっしょうけんめいアレルゲンを除去するのですが全てのアレルゲンを除去することはできず、ちょっとした刺激でもアトピーを発症してしまいます。

例えば汗をかいただけでもです。アレルゲンの除去には限界があります。

家も町もチリやホコリが舞いますし、花粉も飛びます。紫外線もあります。汗もかきます。刺激の全てを除去するのは無理なのです。

 

【ケース3】

●●●●●●●●○○ + △(特定の食品やサプリ)

● 良くない体質

↓←←←▲アレルゲン

● アトピー発症

これは特定の食品やサプリを取り続ける場合です。

納豆が良いと聞けば取り続ける。サプリが良いと聞けば取り続ける。このような場合ですね。

大多数の食生活が悪いままで、+αで特定の食品やサプリを取ったとしても、体質を作っているのは大多数を占める食事ですので、これを覆すことはできません。

物量で考えていただければわかると思うのですが、普通の食事が100だとしたら、サプリや特定の食品はせいぜい多くても10程度でしょう。10をもって100を覆すことはできないということが直感的におわかりになるかと思います。

サプリや特定の食品を取って良くなったという場合は次のような場合です。

【ケース4】

○○○○○○○○●●+△ バランスのとれた食事+サプリ

○ 良い体質

↓←←←▲アレルゲン

○ 健康な肌

このように、日々の食事のバランスがとれてこそ健康なお肌は維持できるのですね。

 

終わりに

普段の食生活が体質を変えていくことをイメージしていただけたでしょうか。

ただ、体に負担のあるものを食べたからといって不調は突然やってくるわけではありません。

一日一日の食事が何ヶ月も何年も積み重なった結果がアトピーです。

長年、体に不調がある人は日頃の食事から変えてみてください。

一年、二年と続けていくうちにきっと体の変化を感じられるはずです(*^_^*)