今日はある女性からmailでメッセージをいただいたのでこちらでもご紹介いたします。
除去するだけでは体質改善はできない
アトピーの原因には、食材そのものの安全性(添加物・農薬・化学薬品・調味料・ケミカル油脂etc)や調理法、食べ方、そして個人差の大きいストレスなど多くの問題が複雑に絡んでいます。
除去食の対応は、明らかにその食材を食べて反応がある、アナフィラキシーショックや急性アレルギーなど強い反応がある場合は絶対に避けるべきなのですが、特に目立った症状がみられない場合には闇雲に避け続ける必要はないと思います。
特にお子さんの場合は成長・発達過程において致命的な影響をおこすこともあるので注意してください。
お米は日本人の主食でもあるので、アレルギーが心配な場合はコシヒカリなど粘り気の強いものや品質改良されたものは避け、昔からある在来種のもの【亀の尾】や【旭】を選び、ハト麦やひえあわなどの雑穀を取り入れてみるなど体調の変化をみていきましょう。
血液検査の結果に振り回されないで
例えば、あるアトピーをおもちのAさんの場合では、質問者様と同じように食べ物の他、花粉、ハウスダストなどあらゆるものに反応していました。
しかし、この方はおおらかな性格でしたので、血液検査の結果はあまり気にされず、徹底して食習慣を変え穀物・菜食ベースの食事を続け、日頃から体を鍛えることを続けてこられました。
1年後、改めて血液検査をした結果ほとんどの数値が下がり、お肌も足の関節の一部の赤みを残して以外は見違えるように改善されました。
特に引っ越しをされたとか環境を変えられたわけではありません。シンプルに今までの食事を変え、運動を習慣にしただけです。
実は、私もアトピーが出ていたころは血液検査で多くの食品に反応していました。花粉もダニもハウスダストも全て反応していました。
かと言って、食事を血液検査通りに反応したもの全てを排除していたら、食べるものがなくなってしまいますよね。
検査をした方でやりがちなのが、いき過ぎた除去食です。
アトピーを治したいあまりストイックな除去食を続けていると大きなストレスを招き、重大な摂食障害の引き金となってしまうこともあり返って危険です。
食べて明らかに痒みがでた、湿疹が異常に出た場合のみ、自分にとって要注意の食材を細かにメモを入れておきます。
そして、このときの気候や体調面(お通じ、睡眠時間)を記録しておき、お肌の変化を丁寧に記録しておくのです。
食欲のないときには、風邪気味のときなどには無理して食べるようなことはせず、軽いお粥か、白湯、梅醤番茶などそのときの体調に合わせて食べたいものをとるようにします。
免疫力をあげるための工夫を
私の場合、自宅では油の質とその摂取量、白砂糖断ちを徹底していました。
また、今まで南国フルーツも取りすぎていた感もあったので湿疹が完全に治まるまでの間は控えていました。
そして、購入する食材も旬のものを中心に自炊を習慣づけました。
それでも時たま友人と会う時、仕事など付き合いで外食を入れるときには、帰宅後は食事内容を調整しデトックスするなど、自己管理を続けた結果、ひどかったアトピーは嘘のように消えていきました。
完治してからはぶり返すこともなく、もう10年余りが経とうとしています。完全に体質改善できましたね。
自分で食事を作るのなんてめんどくさいなあ・・・と楽な方に逃げていると体はこの先も悲鳴をあげたままです。
厳しいことを言うようですが、慢性化しているアトピーには皆さんに一度真剣に自分の体としっかり向き合っていただく必要があるのです。
自炊を続けて半年~1年を通して食事日記をつけていくと、何が自分にとってよい食事なのか、どうすればもっと肌が良くなっていくのかなど自然と体のことが分かるようになります。
実際に記録をとってきた方に聞いてみたところ、食事日記をよりよいものにしていきたくなるので、自然と暴飲暴食がなくなり、生活リズムが改善されて嬉しいとのご報告をよくいただきます。
体調管理は全て自分にかかっている
例えば、安く売られている食材、加工品、市販のお惣菜や、揚げ物や甘いお菓子やパンをみて、自分の体が本当にそれらを欲しているのかを考えて行動することです。
そして、これらの食べ物がどのように作られているのか、どのようなところで体に悪さをしているのか、自分で考えてみましょう。
人工的に作り出された化学物質、化学肥料、農薬、遺伝子組み換えに関して少しでも興味をもち知識があれば、自然と体に害のありそうなものを選ぶことはなくなるはずですし、今後はどういった食材を選ぶべきなのか、自ずと分かってくるはずです。
全ての食材を無農薬・無化学肥料のオーガニックでいくというのは、大変かもしれませんが、最近はネットで何でも手に入る時代です。出来ることから少しずつ、あなたの体によいことを増やしていきましょう。
終わりに
いかがでしたか?
血液検査は数値があまりにも高く出てくるので、最初はびっくりしてしまいますよね。
検査で数値がでていないものでも、自分にとって症状が出てしまうもの・とらないほうがよいものもあるのがアトピーなのです。
自分だけの体調管理ノートをもち、コントロールの効く最強のからだをつくっていきましょう。